独自の技法で作られるパッチワークシューズをオーダーで作られている岡崎のパッチワークオーダー革靴職人「ガロチャ」さん。
メディアにも注目される作家さんで、minneのハンドメイド大賞2016で、装苑編集長 児島幹則賞の受賞をはじめ、箭内道彦さんとコラボや、アーティスト「maru」さんとのコラボなど幅広い活動にも目が離せない、今注目の岡崎アーティストの一人だ。
名古屋テレビ「ウドちゃんの旅してゴメン」とのイメージしたグッズをコラボしたり、直近ではトヨタ紡織さんと自動車シートの素材を使ったアイテムをコラボしたりと、メディアにも引っ張りだこな作家さん。
そんなガロチャさんが今回は、おかふるだけの限定商品として製作された、L字財布の魅力に迫りたいと思います!そうですね。ありきたりではあるんですけど、革靴を作るときにやっぱり「端切れ」って出てきちゃうんですよね。
結構、入手困難な生地もあったりするんですが、それでも靴としては取れる面積にはならないので、廃棄物になっちゃうんです。
ずっと勿体無いなぁ。と思っていたんですが、ホントにあるときふとパッチワークみたいにしたら生地にできないか?ってアイデアが降りてきたんですよ。
もちろんどうやったらうまくいくのか試行錯誤はしながらの「生地づくり」だったんですが、なんとか試作一号が形になって、思ったんです。
単なるリサイクルとして作ったものではなくて、アップサイクルとして価値が生み出せるものにならないか? って。
そこからは自分は「パッチワーク革職人」だ。って言い聞かせて、このパッチワーク生地で作った作品が、価値のあるものになることをひたすら追求し続けて今日に至る。って感じです。もちろん残ってますよ。
結構試行錯誤して、頭の中でも思考実験繰り返しながら、こうしたらいいんじゃないか?って仮説を元になんとか形になった!って感じでした。
今思えば、まだまだ品質的には甘くて、改善の余地満載の作品だったと思いますが、その試作品を「欲しい」って言ってくれるお客さんがいたんです。
せっかくだから、売らずに持っておけばよかったとも思うんですけどね(笑)
その時は、ニーズがあったことが嬉しくて、これはいけるんじゃないか!って手応えも感じたので、この試作品一号が僕が「パッチワーク革職人」となる決意を固めてくれた作品だったんだと思います。
その後、すぐに第二作目の製作に挑んで、minneのハンドメイド大賞2016に応募したら、賞を貰えてって感じで作家として一つ認めてもらえた瞬間だったと思います。
2023/05/04