こんにちは。
おかふる公認ライター、おもしろ創造研究室 室長の岡田です。
今回は、岡崎市で明治より140年以上続く老舗「合資会社池田屋」に取材に行ってきました!
まずは動画をご覧ください。
箸を入れるまで存在が確認できないほどに透明なところてん。
ここまで透明にするために一体どれだけの研究が行われてきたのでしょうか?
本日お話を伺うのは、代表社員の長坂光司さん(左)、奥様で専務の清美さん(右)長坂「元々は、ところてんの原料となる天草は手作業で洗浄していました。
しかし、20年位前にテレビ番組をきっかけに始まった寒天ブームで、通常時の5倍の注文を受けることになりました。
とても手作業では追いつかない、ということで洗浄専用の機械を導入したのですが、いざ機械で洗浄してみると、天草に驚くほど海の汚れが付着していることに気づきました。
そこから、茶色く濁っていた洗い水が、最後には透明で飲める状態になるまで続けられるように基準を引き上げ、洗浄機で1回あたり13分程度の洗浄を、一回一回水を替えながら、半日かけて10回繰り返し行うことにしました。
その結果、透明感やツヤ感のある「透明すぎるところてん」が誕生しました。」
寒天ブームは私も覚えていますが、それがきっかけで「透明すぎるところてん」が生まれたのですね!
聞いたところによると、これまでに洗浄機械を3回は壊してしまったとのこと
(ちなみに、洗浄機械のメーカーさんに「すぐ壊れるじゃないか」とクレームを入れたところ、「そんなに長時間洗う人は他におらんわ。池田屋さんが洗いすぎだわ。」と逆に叱られたとか・・・。)
ちなみに、ところてんの『味』の基準は、なんと清美さんだそう。
清美さんはところてんが本当に大好きで、光司さんが作るところてんを食べて、
「今日はまあまあだね」
「今日は駄目だね」
「今日はよかったね」
と毎日評価をされているそうです。
大好きゆえに、微々たる違いもわかってしまうのですね。
清美さん曰く、光司さんは、最近また腕を上げたとのことでした。
現在、この「透明すぎるところてん」は8種類のフレーバー(三杯酢・黒みつ・梅みつ・檸檬みつ・柚子みつ・珈琲みつ・桜みつ・抹茶みつ)で提供されています。
2024/02/08