岡崎は、徳川家康公ゆかりの地であり、花火の歴史にも深く関わっています。
戦国時代に軍事用に伝えられた鉄砲・火薬。戦乱の終焉とともに花火に形を変え、観賞用に変化し、誕生したと言われています。
天下統一を成し遂げた天下泰平の世を築いた徳川家康公は、一揆や反乱を抑えるため、鉄砲・火薬の製造を厳重に制限しました。ただし、家康公の出身地・三河だけは例外でした。
三河では、火薬の製造蔵等が許可され、のちに火薬の平和利用が命じられたのです。これが、「三河花火」が誕生のきっかけとして伝えられています。
太田煙火製造所は、1928年に創業し、1949年にのちに噴出花火の定番となる「ドラゴン」を発売しました。
ピーク時は1日3万個近く生産し、全国各地の花火店や駄菓子屋などにたくさんの「ドラゴン」が並んでいました。
しかし、昭和50年代ごろから外国製の安い花火が主流となり始め、国産の花火が淘汰され……、「ドラゴン」も例外ではありませんでした。
くしくも、昭和50年代頃をピークに花火の需要も減少し始めました。
時代は平成に変わり、火薬や材料費の高騰も重なったこともあり、平成20年に「ドラゴン」はその歴史にひっそりと幕を閉じました。
しかし、人々の記憶の中でドラゴンは輝き続けていたのです。
平成29年(2017年)夏。
多くの方から支援があり、ドラゴンは『復刻』しました。
今年限り、今回限りの限定。今回限りの復刻の予定でしたが、予想を超える大きな反響と支持があったため、花火店に再び「ドラゴン」が並ぶ光景が蘇りました。
今も、これからも、太田煙火製造所は「ドラゴン」花火の輝きを守り続け、新たな時代においても人々の心を煌めかせる存在として輝き続けます。
岡崎市の玩具花火専門 佐野花火店には「ドラゴン」をはじめとするすべての花火を取り揃えております。
ぜひ、「ドラゴン」が並ぶ光景をご覧ください。
2023/07/27