マジカル

ケーキにかけられた魔法の正体とは?

2024.5.2

ケーキにかけられた魔法の正体とは?

こんにちは。
おかふる公認ライター、おもしろ創造研究室 室長の岡田です。

今回は、岡崎市東部で製菓業・カフェを営むマジカルさんに取材に行ってきました。

マジカルさんは創業38年。
地元では知らない人がいない有名店であります。

私もそうだったのですが、この記事をご覧の皆様も一度はマジカルさんのケーキを食べたことがあるのではないでしょうか?

そんなマジカルさんは、種類豊富なデコレーションケーキや、随時30種類ほどあるカットケーキをはじめとして、
さらには岡崎市の八丁味噌やえごま油、卵やいちごを使うなど地元を大切にした取り組みもされているのだとか!

今回取材に応じていただいたのは、代表取締役の尾崎さん。


早速お話を伺いましょう!

ケーキにかけられた魔法の正体とは?

―――製菓業を志したきっかけはなんでしたか?

尾崎「元々、ケーキ作りを生業にしようとは考えていませんでした。

大学受験に失敗してしまい、将来のことを考えた時に『地元で商売をしたい』という気持ちが芽生えました。

その時にはふんわりと地元で喫茶店を開業したいと考えていたので、大阪の調理師学校へ進学しました。

必修科目に加えて、選択科目が選べたので、喫茶店開業に役立つだろうと「喫茶・バーテンダー」と「洋菓子」の2科目を選びました。

卒業後は豊橋にあるマッターホーンという洋菓子専門店に就職、3年間修行をしていました。

マッターホーンは洋菓子販売と喫茶が併設されていたので、そこでの経験が今に活きています。そして、岡崎市に戻ってきてすぐに『マジカル』をオープンしました。

当時23歳でしたから、独立するには早いのでは?と周りから言われました。

今となっては恥ずかしい話なのですが、高校の同級生が大学を卒業して、社会人1年目を迎えるタイミングで私は社長になってやる!

という反骨精神というか、負けず嫌いなところがあって笑 23歳というとかなり若かったかと思いますが開店してしまいました。

若さとは勢いですね。」


高校を卒業してから、しっかりと自分の将来を考えて行動されていらっしゃったのですね。

私も尾崎さんの同級生同様、大学では勉学よりも遊んでいる時間の方が多かった気がするので、背筋が伸びる思いです。

それでは、私が『マジカル』さんに取材が決まってから、一番聞いてみたかったことを聞いてみたいと思います。

ケーキにかけられた魔法の正体とは?

―――『マジカル』という店名はどのような経緯でつけられたのですか?

尾崎「一言で言えば、『手品のように、魔法のように美味しいケーキを作りたい』ということですね。

開店した当時は、『マジカル』という言葉の認知度は今よりも低く、その後「マジカル頭脳パワー」や「まじかる☆タルるートくん」の影響で一般の方が知るようになった気がしています。」

―――商品には、どのような魔法が込められているのでしょうか?

尾崎「なかなかそこまで聞かれたことはありませんね笑

強いていえば、今回おかふるに出品している「窯出しチーズケーキ」は販売してから25年、売上No.1の商品です。

チーズケーキなので、材料のクリームチーズが要となりますが、うちでは最初から100%フランス産のものを使用しています。

もっと安いクリームチーズを使えば、お客様への提供価格も下げれるのでしょうが、そこは妥協をせず、味を守るために使い続けています。

そういった飽くなきこだわりこそが、商品に込められた魔法なのかなと思います。」



『マジカル』の魔法の正体を知ることができました!

飽くなきこだわりを持ち続けているからこそ、地元の方からの人気が絶えないのですね!

そんなマジカルさんですが、地元・岡崎市にも密着した取り組みをされているようです。

ケーキにかけられた魔法の正体とは?

―――地元との関わりを大事にされていると伺いました。

尾崎「できる限り、ケーキに使用するものは地元で仕入れたいという想いがあります。

特にイチゴなどの果物は痛みやすいため、地元の農家さんからの直送の方が鮮度が高い、といった理由もありますね。

容器を使い捨てにせず、再利用するなどしてお互いに負担を減らせるような取り組みも行なっています。

生産者の顔が見えるというのも非常に安心できますね。」


―――『岡崎スイーツ』の開発にも力を入れていると伺いました。

尾崎「2006年の朝の連続テレビ小説「純情きらり」をきっかけに、八丁味噌を使ったプリンを考案してから、岡崎市内の企業さんとコラボレーションした商品を作りはじめました。

八丁味噌は味が強いため、商品開発は大変でしたがなんとか形にすることができました。

これまでに武将隊とのコラボや、太田油脂さんのえごま油を使った商品などを開発しました。

昨年の大河ドラマ「どうする家康」の際には、『岡崎スイーツ』の売れ行きが良かったですね!」

ケーキにかけられた魔法の正体とは?

―――これからの展望を教えてください。

尾崎「最近は、補助金を活用して店の前に無人販売機を設置しましたし、新しい取り組みにも積極的に挑戦していきたいと考えています。

同時に、お店を38年続けてこられたのは、やはり応援してくれるファンの皆様のおかげだと思っています。

恩返しというと仰々しいですが、そんな方々のために、美味しいケーキを作り続けることを大事にしていきたいと考えています。」



こちらの記事を読んで、『マジカル』さんのつくる洋菓子が気になった方は、是非おかふるホームページからご購入くださいませ!