石屋のあすか
お香づくりを体験!
2024.2.1
「石屋のあすか」さんにお邪魔させていただきました!
岡崎市は、室町時代後期から石材産業の発展と共に歩んできた地域です。
その岡崎市で1907年に創業された「石屋のあすか」さんにお邪魔させていただきました!
お店の前には墓石や灯籠だけでなく、フクロウ、招き猫が可愛くお出迎えしてくれます。
「石屋のあすか」さんは4代続く石屋さん。
石像や灯籠、墓石等、代々様々な石にまつわる製品を作ってこられたそうです。
50年ほど前には石製品だけでなく、お墓にまつわるものということでお寺や神社向けにお線香やろうそくのお取り扱いも始められたそうです。
また、手作りのお香も20年ほど前に始められたそうです。
「お寺で、お寺にまつわるものでイベントできないでしょうか?」
あるとき、お寺の住職さんから相談がされたです。
石屋さんという職種柄、最期の時にしか出逢うことができない。もっと、早く出逢いたい。
そう思っていらした渡辺さんは、これをきっかけに
・お香作り・調香
・ハスづくり
・終活 等
様々なイベントやワークショップを開催されるようになったそうです。
お香ってどうやって作るの?
お香の作り方をお伺いしたところ、せっかくだからとお香を作りを体験させていただけることに。
「お香」というと、何を思い浮かべますか。
お香とは一般的に香木・線香・焼香など、香りを嗜むもの全般を指すそうです。
お香は、もともとお通夜やお葬式で行われるお焼香だったそうです。
江戸時代後期ごろ、「椨(たぶ)粉」が発明され、今のお線香やお香の形になったんだそうです。
お香はじわじわと燃えていきますが、この燃え方も「椨(たぶ)粉」のおかげなんだそうです。
では、作っていきましょう!
「椨(たぶ)粉」をベースに甘松や白檀等の植物の根や茎の粉末を混ぜたり、
色を付けるときには「食紅」を
香りを付けるときには「アロマオイル」等を混ぜるそうです。
そして、水を少しづつ加え、捏ねます。
まるでパン作りやお蕎麦作ってるみたい…と思っていたら…
捏ね終わると「パスタマシーン」の登場です!
口金は特注だそうですが、パスタと同じように押し出し、乾燥させ、完成です!!
重要なのはとにかく、捏ねることだそうです。
しっかり捏ねないと乾燥後、簡単に折れてしまうんだそうです。
粘りが出るまで、とにかく捏ねるそうです。
楽しくお話をしながら作らせていただき、お香により興味を持つことができました!
今後もイベントやワークショップを開催されるそうです。
興味のある方やお近くの方はぜひ、HPやInstagramをご覧ください。
気になるけど、ちょっと遠いなぁ、大変そうという方は下記より、ご購入いただけます♪
可愛い「石」の御守り。
「石屋のあすか」さんでは、墓石や灯篭など以外にも岡崎大河ドラマ館等でお守りも販売されているそうです。
石工職人が1つ1つ手作りで作られた石の御守り。
石は型に入れて固めることはできないので、削って形を作っていきます。小さければ小さいほど細かな作業になります。
ぜひ手に取って見て頂きたい逸品です。
合格祈願の…
こちらも石職人が手作りした祈願のサイコロ。
合格にかけ、出目を「5」と「9」だけにした石のサイコロで
固い意志(硬い石)で合格(五か九)
と願いが込められているそうです。
おじいさんやおばあさんが受験時期のお孫さんへ贈る方が多いそうです。
持続可能な未来のために
お香の由来や作り方につい教えていただき、すごく興味が湧きました。さらに、石についてもお話しいただきました。
石って、いつでもどこにでもあって、当たり前にあるもの。
お伺いするまで、意識したこともありませんでした。
しかし、石油などと同じように石も無限ではないということをお話いただきました。
いつかは枯渇してしまう可能性があること。そこで、ある取り組みをされているそうです。
廃棄される石を細かくし、また「石に戻す」。
今日明日でできることではありませんが、時間をかけて取り組んでいかれるそうです。
いつか遠い先の未来のために。
石は地球からの大切な贈り物であるということを教えていただきました。
その石の持つ柔らかさ、温かさがあなたや贈った方の心も和ませてくれるのではないでしょうか。