松井本和蝋燭工房

伝統を重ねてきた和ろうそくの世界

2023.4.20

伝統を重ねてきた和ろうそくの世界

創業明治40年の老舗ろうそく工房

ろうそくの歴史はずいぶん昔に遡ります。
仏教の伝来に伴って輸入されたようで、奈良時代にはすでにろうそくが用いられていました。
なんと747年(天平19)に記された大安寺の「流記資財帳」にも、
722年(養老6)の元正天皇から同寺に賜ったものの中にに“蝋燭40斥8両”の品目があるんだそう。

そして江戸時代においては、あかりの主流となったろうそく。
そんな時代から続く伝統的な製造方法で本和ろうそくを作っているのが、「松井本和蝋燭工房」です!

伝統を重ねてきた和ろうそくの世界

3代目と4代目で作り上げる伝統工芸品

現在当主を務めるのは、3代目であり、職人の松井規有さん。
次代当主の松井深恵さんも、共にろうそくを作っています。

なんと製造工程は全15種類なんだとか!
そのすべてを手作業で行っているなんて、驚きですよね。

伝統を重ねてきた和ろうそくの世界

素手でろうを塗り重ねた分だけ年輪になる

松井本和蝋燭工房で作られるろうそくの材料は、100%国内産のハゼの実蝋を使用しています。
産地にもこだわり、徹底的に良いものを作ろうという強い気持ちが感じられます。

和ろうそくを上から見ると、木の年輪のように層が見えます。
これこそが本物の和ろうそくの証で、職人が時間を掛け、素手でろうを塗り重ねていくからこのような年輪が現れるそうです。

伝統を重ねてきた和ろうそくの世界

洋ろうそくや量産ろうそくにはない炎の“ゆらぎ”

ろうそくを灯してみると、普段私たちが目にするろうそくとは全く雰囲気が異なった炎が姿を現します。
背が高く、ゆらめきながら辺りを照らす神秘的な炎は、ずっと眺めていられるくらい。

芯の中が空洞になっていて、その空洞から空気が上に抜けるためにこのような“ゆらぎ”が発生するそうです。
和ろうそくで使われる材料の実蝋は、洋ろうそく等で使われるパラフィン(石油)と比べて粘り気があるので、
蝋の液だれがほとんどないのも、魅力のひとつですね。

伝統を重ねてきた和ろうそくの世界

伊勢志摩サミットの贈答品に!

2016年に開催された伊勢志摩サミットの、参加した各国首脳陣への贈答品として、
松井本和蠟燭工房の和ろうそくが選ばれました。
県の花であるかきつばたを繊細なタッチで美しく描いたもので、サミット後は同じ絵柄のろうそくの注文が増えたんだとか。

インテリアとして購入していく方も少なくはありません。
絵ろうそくは東北地方で生まれたといわれています。
寒い日が続く季節には、生花の代わりに絵ろうそくが仏壇に供えられていたそうです。

伝統を重ねてきた和ろうそくの世界

目にも鮮やかな絵ろうそくたち

松井本和蠟燭工房では、見学や絵付け体験もできます!
伝統的な和ろうそくに、アクリル絵の具で絵を描いていく、というもの。
女性の職人が丁寧に教えてくださるので、絵は苦手…という方でも安心!
また、絵付け体験をされたお客様へ、オプションとして芯巻き(芯作り)体験もしていただけるようになりました。
定員は2名から10名です。

自分のお土産にも、誰かへの贈り物にもぴったり!
和ろうそくの世界を体験してみたい!という方はぜひ一度松井本和蠟燭工房へ!

今回ご紹介した商品はこちら

家康ゆかりの地 岡崎手描き絵ろうそく 東海セット

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