小野玉川堂
薪で焚いたあんこが絶品!手づくりにこだわる老舗和菓子屋「小野玉川堂」
2025.6.5
こんにちは。
おかふる公認ライター、オカザキチューブの小野です。
岡崎市伝馬通にお店を構える「小野玉川堂」は、薪で焚いた餡(あん)を使い、すべて手作りで和菓子を製造・販売する老舗和菓子屋です。
その歴史ある伝統製法から生まれる優しい甘さは、地元の人々に長年愛され続けています。
今回は四代目店主である小野悟さんに、お話を伺いました。
伝統の餡づくりと手作りへのこだわり
小野玉川堂の餡づくりは、つぶあんを薪で焚く昔ながらの製法によって、柔らかくすっきりとした優しい甘さの餡が生まれます。
岡崎市内でこの伝統的な餡づくりを続けているのは、なんと小野玉川堂だけ!
大正11年(1922年)の創業時から続く手作りへのこだわりが、一つひとつの和菓子に込められています。
人気商品は昔ながらの「手焼きどら焼き」
看板商品「手焼きどら焼き(つぶあん)」は、純国産地鶏「岡崎おうはん」の卵を使用した生地で、北海道産の小豆を薪で焚いた自慢の餡をサンドした贅沢な一品。
地産地消にもこだわり、岡崎市のお隣にある幸田町で採れたいちじくを使用した「超熟いちじく餡」や、蒲郡市のみかんを使った「完熟みかん餡」など、地元産の食材を活かしたバリエーションにも富んでいます。
しっとりとした昔ながらの手焼きどら焼きなので、1個でもしっかりと食べ応えのある商品です。
「子どもに和菓子を」新ブランド“antabe”を立ち上げ
「つぶあん派?こしあん派?」
和菓子を食べる時の定番の質問ですが、そんな話が通じない子どもが増えてきています。
そんな状況を危惧した四代目が、「子どもに和菓子を」をテーマに“antabe(アンタベ)”という新ブランドを立ち上げました。
“antabe”の約束事は・・・
〇小野玉川堂のこだわりの餡を使っていること
〇日々のおやつとして、気軽に食べられること
そのような想いで新たに開発された商品は、「兎尻饅頭」に「プリン」、「クッキー」など、和菓子に洋菓子のエッセンスを絶妙にブレンドさせた、魅力的なものばかり!
antabe第一弾の「あーん!プリン」には、卵白は使わずに卵黄だけを使用し、カラメルの代わりに小野玉川堂自慢の餡を使用しています。
またオーブンで蒸し焼きにするのではなく、蒸籠でじっくりと蒸しあげたプリンとなっており、一般的なプリンとは一味違う、ここでしか食べられないオンリーワンな味わいが楽しめます。
見た目も可愛い「迷菓 兎尻饅頭」は、お子さまに大人気!
小さい頃からあんこを食べて“和菓子を身近に感じてもらいたい”そんな想いで日々制作されています。
あんこ好き必食!オールあんこの「化け猫饅頭」
ユニークな見た目で注目を集めているのが「化け猫饅頭」。
なんと岡崎市に伝わる化け猫伝説をイメージして作られた和菓子だそうです!
その愛らしいデザインとは裏腹に、中身はしっとりと口当たり良く、上品な甘さが楽しめる伝統的な和菓子「桃山」。
生地には白餡、中にはこし餡を使用しており、まさに「あんこを愛する人たちに」向けた、オールあんこな一品です。
和菓子作りの裏側は・・・?意外と力仕事!
和菓子作りは、見た目以上に体力を使う仕事です。
餡を練ったり、生地を焼いたりする作業は力仕事が多く、暑い時期には特に過酷!
しかし、地域の方達に美味しい和菓子を届けるため、現在はご夫婦二人三脚で、心を込めて一つひとつの和菓子を作り続けています。
和菓子文化を未来へ!小野玉川堂の挑戦
和菓子離れが進む中、小野玉川堂では和菓子の魅力を次世代に伝える取り組みも行っています。
学校へ赴き社会科の授業で和菓子について話したり、さまざまな場所で講演をしたりと、積極的に和菓子文化を広める活動を展開しています。
またSDGsへの取り組みも積極的に行っており、地元食材の活用や高校生への技術指導、特別支援学校とのパッケージデザイン協力などを通じて、地域活性化と伝統文化の継承に取り組んでいます。
伝統を守りながらも、新たな挑戦を続ける小野玉川堂。
地元の素材を活かしたこだわりの和菓子を、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか?
今回ご紹介した商品はこちら
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