六ツ美のあの肉
地元六ツ美の名前を全国へ発信 『おやどり』カレーに込められた地域愛
2024.11.14
こんにちは。
おかふる公認ライター、おもしろ創造研究室 室長の岡田です。
今回は、岡崎市六ツ美地区で成鶏(おやどり)の解体加工と鶏肉製品の製造を行っている六ツ美養鶏加工協同組合さんに取材に行ってきました。
皆さん、知っていますか?
一口に鶏肉と言っても、大きく分けてブロイラー(わかどり)と成鶏(おやどり)の2種類に分かれるそうで、
私たちが普段口にしている鶏肉の90%近くはブロイラーなんだそうです。
残りの10%の成鶏(おやどり)についても、いわゆるお肉の状態で見ることは少なく、
ほとんどはハンバーグや肉団子などのミンチ材料・ラーメンやスープの原料になっているのだとか。
そんな中、この『おやどり』の魅力を広めていきたい!と、
『おやどり』を使ったレトルトカレーを新たに開発したのが六ツ美養鶏加工協同組合さん。
全国に数多あるレトルトカレーの中でも、『おやどり』を使ったものはわずかしかない、というとても希少な商品になります。
そんなレトルトカレーを開発、販売の発起人となったのが今回取材をさせていただいた六ツ美養鶏加工協同組合代表理事の宮本大介さん(左)と事務局長の眞田眞二さん(右)
―――『おやどり』を使って新商品を作ろうとしたきっかけはなんだったのでしょうか?
宮本「元々私は名古屋市の生まれで、25年前に六ツ美にやってきたんだけど、
この地域の横のつながりというか、みんなで一体となれる雰囲気と居心地が良くて。
地域のために自分に何かできることはないかな、と考え始めたのがきっかけでした。
うちの『おやどり』の出荷先は95%が県外だったので、どうにかして地元の皆さんにも知っていただけないかなと考えた時に、
思いついたのがレトルトカレーだったんだよね。」
―――商品開発では、苦労されたのではないですか?
宮本「カレーはそもそも香りや味が強いので、レトルトにした時には具が負けてしまうことがあります。
しかし、『おやどり』の風味の強さがあればカレーにも負けないんじゃないかな、という自信は持っていましたね。
『おやどり』は深い旨味と歯ごたえが魅力なのですが、美味しく食べるための調理が難しい食材でもあるので、商品開発には時間を要しました。
その甲斐もあって、今は2種類を展開していますが、どちらも満足する出来となりました。」
実際に、私も取材の際に実食させていただきましたが、『おやどり』の持つ風味と、見た目のインパクトに圧倒されました!
カレー自体も美味しいのですが、お口の中でのお肉の存在感が非常に強く、また、肉の量も多いため、非常に贅沢な体験をすることができました。
商品パッケージも拝見しましたが、『六ツ美のあの肉カレー』というネーミング…。
なぜ『おやどり』という名称ではないのでしょうか?気になったので質問をしてみました。
―――商品名の『あの肉』という言葉が気になりましたが、由来はあるのですか?
宮本「『あの肉』というキーワードが気になってくれたのであれば、こちらの狙い通りです笑
レトルトカレー市場は激戦区なので、他の商品と並んだ時にも負けない“引き”が欲しかった。
どうしようかと考えている時に、ちょうど地元の皆さんのことを思い出したんですね。
地元のお祭りで『おやどり』を振る舞う機会が毎年あるのですが、出展するごとにリピーターも増えてきて、
商品名は覚えてもらえないんだけど
「『あの肉』は今年もあるのか?」
という問い合わせが多くなり、これはいいんじゃないか!と『あの肉』を商品名にしました。
『あの肉』と聞くと、私はアニメの「ギャートルズ」(「はじめ人間ギャートルズ」(1970年代の園山俊二による日本の漫画・アニメ作品)に出てくるマンモス肉のイメージを持っていました。
今の若い人たちだと「ワンピース」の主人公、ルフィが食べる大きな骨付き肉が近いかもしれません。
そんなイメージにも負けないようなインパクトのある「おやどりの骨付きモモ肉」丸ごと1本入れています。
カレーの容量よりも肉の方が多いくらいかもしれません。」
私も、『あの肉』と聞くとルフィの食べている大きな骨付き肉を思い浮かべますが、それに負けじ劣らずの肉の強さを感じることができました!
そんな六ツ美養鶏加工協同組合さんは、『六ツ美のあの肉カレー』をさまざまな場所で販売をされているようです。
販売地域を拡大していく理由と、地元への想いを改めて伺いました。
―――これからの展望について教えてください。
宮本「この地域の方は「六ツ美」という地名に非常に誇りを持っています。
『六ツ美のあの肉カレー』は、現在はジブリパークやスカイツリーでも販売しているのですが、
この前六ツ美出身の方がたまたまそこで見つけ、購入してくれたという嬉しい報告がありました。
岡崎市の中での六ツ美の印象というと、あんまり土産物のイメージを持っていない人が多いと思いますが、
私はこの商品をきっかけに「六ツ美」の魅力が広がっていけば良いなと考えています。
「六ツ美」という地名を冠しているように、『六ツ美のあの肉カレー』という商品名をきっかけに広まってくれれば嬉しいなと思っています。」
こちらの記事を読んで、
「六ツ美養鶏加工協同組合」さんの作る
『おやどり』が入ったレトルトカレー『六ツ美のあの肉カレー』
が気になった方は、是非おかふるホームページからご購入くださいませ!
今回ご紹介した商品はこちら
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